野路榊差古墳、南笠古墳群、南田山古墳、下北池狐山古墳、ヘソ塚遺跡(田白古墳)、
追分古墳。2023年11月8日(水)訪問。
野路榊差古墳
草津市南草津プリムタウン。
野路榊差のじさかきざし古墳(①)は、ほぼ削平されている。径10~15mの円墳?。榊差遺跡としての方が著名で、奈良時代前半の鋳造遺構と国内最古の獣脚の鋳型が発見されている。現在は古墳というより遺跡として保存されているようだ。
南東望 北望 遺跡案内
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南笠古墳群
草津市南笠みなみがさ町。江戸時代(1821年)の文献「栗太志くりたし」によると、かつては22基の古墳が存在したと伝えられ、周辺の平野部を開発・支配した首長の墓域であったらしい。古墳時代中期から後期(5世紀後半~末頃)の古墳群で、前方後円墳2基と半壊した円墳1基が現存。
遠景 西望 2号墳脇にある案内
南笠1号墳
特別養護老人ホームに隣接する。前方後円墳(上記地図②)。全長29m、後円部径20m・高さ4.5m、2段築成。特別養護老人ホームに隣接する(前記地図②)。
北西望 北望 後円部南望
南笠2号墳
1号墳の南に隣接(上記地図③)。全長30m、後円部径21.5m・高さ3.6m、2段築成の前方後円墳。1号墳と類似。
西望 北東望(黄〇が案内) 墳頂
南笠3号墳
1・2号墳西側の田圃の中にある(上記地図④)。半壊した円墳らしい。
北西望 北望
南田山古墳
草津市矢橋やばせ町。現在は稲荷神社(上記地図⑤)が鎮座する。神社の由緒記には、「かって100基に及ぶ有名な古墳群地域であった。今も神社には円墳1基が残存する」とある。
稲荷神社西望 由緒記(黄線は当方加工)
赤鳥居の奥の祠への階段脇に石室の隙間がある。左片袖式の様で、隙間は奥壁側と思われる。
下北池狐山古墳
草津市野路町。JR南草津駅の北東約250m。
マンション駐車場の南側(下図⑥)に何とか遺存している。
径10m程の円墳らしいが、近隣の方も知らないかもしれない。
ヘソ塚遺跡(田白古墳)
草津市追分3丁目18-16。JR南草津駅から1号線を挟んで東北東約1.3㎞(直線距離)。
住宅地内の「田白でんぱくヘソ塚児童遊園」内に遺存する。
(上図⑦)。案内も無いので、近隣の方も古墳とは知らないかもしれない。
追分古墳
草津市追分おいわけ5丁目14-13。上記「ヘソ塚遺跡(田白古墳)」から400m程南側。野上神社の小さな祠が立つ。
4世紀末築造で、径38mの大きな円墳だったとのこと。昭和56年・60年の調査で幅5.5m~7m・深さ0.6m~1mの周濠、周濠内の多数の円筒埴輪が見つかった。大正時代には墳頂部から鏡・刀剣・斧頭・銅鏃・鉄鏃も見つかっている。前記の南笠古墳群等含め、草津の古代首長層の変遷を物語る遺構とのこと。
北西望 案内、