2022年4月19日(火)和歌山県紀の川市貴志川町。平池古墳群・罐子塚古墳・三昧塚古墳。
平池古墳群
紀の川市貴志川町神戸こうど(上図①)。平池緑地公園に4基ある。
1号墳
和歌山県地理情報システム(埋蔵文化財包蔵地所在地図)での遺跡番号18-1。平池北岸にある。6世紀中頃の墳丘長31.5mの前方後円墳。墳丘は削平され、主体部は未発見。発掘調査の結果、幅1m程の周溝と陸橋(渡橋)が確認されたほか、円筒・器財埴輪や須恵器が出土したとのこと。
右=1号・左=2号 東望 案内 西望
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2号墳
遺跡番号18-2。6世紀末頃の円墳で、池の中の島の様な状態。やや楕円形で長径31.5m・短径28m。横穴式石室の一部や、幅2m程の周溝が確認されている。石棺蓋や須恵器が出土したが、埴輪は確認されていないらしい。案内には「平池東側」とあるが、どう考えても西側。
南望 東望 北望 案内
3号墳
遺跡番号18-3。5世紀末頃の径17mの円墳。浅い周溝はあったが、遺物は出土していない。
遠景南西望 近景北東望 案内 遠景北西望
4号墳
遺跡番号18-4。墳丘っぽくないし、案内板も無く、詳細不明。
池岸のアチコチで鴨が日光浴しているが、散歩する人に慣れているのか、逃げない。
遠景南東望 東望 北西望
罐子塚かんすづか古墳
紀の川市貴志川町神戸(上図②)。5世紀代の径約40m・高さ約6mの円墳で、周囲に幅約10mの周濠がめぐる。1959(S34)年の調査で、墳頂辺りから粘土の固まりが確認され、粘土槨の可能性があるらしい。円筒埴輪片や鉄製馬具・鉄鏃・挂甲小札・滑石製紡錘車・須恵器片が出土しているとのこと。
遠景北東望 南望 案内望 南西望
三昧塚さんまいづか古墳
紀の川市貴志川町神戸(上図③)。5世紀中頃の築造と推定される。現状は東西40m・南北36.5mの円墳だが、墳丘東側が方形っぽく、(帆立貝形?)前方後円墳の可能性もある。円筒・形象埴輪片が出土したとのこと。
遠景南望 進入口 案内 南西望 西望