林垣内はやしがいと古墳は、奈良県吉野郡吉野町大字上市かみいちにある7世紀代の古墳。墳丘はほぼ滅失しており、横穴式石室が露出している。2023年4月13日(木)訪問。
近鉄吉野線の鉄道橋から40mほど東側、民家の間に進入口がある。トタンの扉があるが施錠はされていない。扉から少し上側に左(西)方向に上って行く細い道がある。
進入口 裏側 進入路
*画像は、(スマホでも)PC版ならクリック(タップ)すると拡大されます。スマホ版ならピンチ拡大下さい。
道なりに上りきると右上手(北東)にビニールハウスがあり、すぐ北側に開口部が見える。
進入路西望 北東望
開口部北東望
南に開口し、高さは1.4m程。
(奥壁から見て)右片袖部に、縦長の石を置く。現在、反対側は鉄棒で補強されている。
残存羨道部 北東望
天井石西望 石室上から南望俯瞰
全長4.6m、羨道は殆ど消滅(復原長1.9m・幅1.2m程)、玄室長2.7m・幅1.4m・高さ1.8m*。*玄室高さは「平成19~22年度大淀町文化財調査報告」では1.21mとあるが現状は1.8m程。
吉野川辺りでとれる緑泥片岩を積み上げている。
西側壁 奥壁 東側壁
天井石は2枚。
天井石北望 南望
開口部南望
この地域では既に消滅した六軒町1号墳、2号墳を含め4基程あったらしい。
【参考】
(平成19~22年度大淀町文化財調査報告 44・45ページ)