OSAKA-TOM’s diary

古墳散策

野々熊古墳

野々熊古墳は、奈良県吉野郡下市町大字阿知賀あちがにある。6世紀後半~末の築造だが、墳丘の上半分は完全に削平されており、現在は地下に石室が保存されている。

2023年4月13日(木)訪問。

 

遠景南東望見上げ                  進入口南東望

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案内     

案内左上(赤枠)石室写真拡大

 

2001年(H13)2月~3月の調査の結果、石室の特徴として吉野産の緑泥片岩板石を多用することや袖部に扁平な大形板石を立てること等「岩橋いわせ型」横穴式石室と共通する要素をもちながら、全体のプランは「畿内型」横穴式石室で、紀ノ川下流域の横穴式石室と奈良盆地の横穴式石室の特徴とをあわせた折衷形と判明。西方約2kmの岡峯古墳は「岩橋型」横穴式石室の特徴が色濃いが、当古墳はその特徴がかなり希薄である。羨道長4.23m・幅1.15~1.32m・高さ1.54m。玄室長約3.15m・幅約1.9m・高さ約2.33m。現在、地下にある石室は約3.5m四方のコンクリートで蓋をされている。なお、当初は阿知賀古墳と呼ばれていたが、2001年の調査を機に小字名から野々熊古墳とされたとのこと。

石室保存場所南望

【参考】

野々熊古墳 | 下市町