OSAKA-TOM’s diary

古墳散策

古墳散策のススメ

「古墳って、ただの林の様で、見ても面白くない」

「昔の墓というくらいの意識しかない」

「そもそも古代史に興味が無い」等々

それは仕方がない事で、人それぞれですし・・・・。

古墳散策の動機

私が、古墳を散策し出したのは2015年8月から。

1975年(昭和50年)から某金融機関に勤め出し、2013年(平成25年)60才で一旦定年。定年後、同金融機関で65才まで再雇用。
何も趣味が無いと、完全退職後困ると考え、再雇用の5年間は週3日勤務を選択し、残る4日間で趣味づくり。

中学では地理歴史部、高校では史学部、大学では古寺石造美術研究会と歴史関係の部活を続けていた。ただ、研究よりも、古い奈良や京都等の社寺を見に行く事が主。

で、あらためて歴史関係の本を読み漁った。古事記日本書紀魏志倭人伝続日本紀等々、古代史関連の本だ。
その傍ら、昔を思い出し、2012年から社寺の散策も再開した。

古事記は33代推古天皇までだし事蹟記録は少ない。中国の歴史書にも「倭」と呼ばれた当時の記録があるにはあるが、魏志倭人伝は2000文字程度で卑弥呼当時の記録のみだし、邪馬台国の位置論争も、未だに全く解決されていない。つまり詳細な古代の文字史料は日本書紀しかない有様。しかし720年完成とされ、当時政権の中核にあった、藤原不比等達による潤色とされる部分も多いと言われる。

結果、何が本当の歴史か諸説紛々。

そこで日本書紀等の皇統を確認すべく天皇陵(初代神武~50代桓武)を訪問し出した。

ところが天皇陵も真偽は殆ど不詳。50代迄の天皇陵で明らかなのは、詳細な文書史料の残る天武・持統陵ぐらい。しかも陵墓は宮内庁管理で、立入禁止。外からこんもりした林を見るだけ。

それで、次第に立入可能な古墳に興味が移り、古墳の書籍も読みだした。そして行ってみたいと思うようになった。

古墳は有力者の墓。古墳群は今風に言えば、墓地。1基何十m~何百mなので、やたら広い墓地ということになる。古墳に対して、精神的に畏敬・畏怖の念をもって見る向きもある。が、単に『モノ』として見るのが考古学。出土した土器、鏡などの副葬品、棺やそれを納める石室等から、大体の年代が分かる。弥生時代に続く古墳時代は、3世紀中頃~7・8世紀代。ちょうどヤマト政権、つまり日本古代の単一政権の形成過程である。その過程を示す「『モノ』サシ」の一つが古墳や遺跡である。そして、それを解明する手法の一つが考古学。
戦前、日本の歴史は、日本書紀に代表される史書に基づいて語られた。皇国史観等だ。しかし戦後「どうもおかしい?」と学者が言い出した。史書と考古学が合わない・・? 

いずれにせよ、この「分からなさ」が、神秘であり一つのロマン。古墳に行くと、その当時にタイムスリップできる。

【散策の記録一覧】場所や知識の下調べと日記を兼ねている。

散策開始の頃

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古墳散策→探索の楽しみ

古墳の知識は書籍で増える。雰囲気も書籍掲載の写真で分る。しかし、大きさとか周辺地域の様子を感覚的に捉えることはできない。それで、立ち入り自由な古墳に行ってみることにした。いわゆるフィールドワークだ。健康にも良いし・・・。

その内、石室が遺存する古墳に興味をひかれた。単なる林みたいな古墳を見るだけ、墳丘を歩くだけでなく、石室に入室すると、当時の人の動きや息遣いをより感じられる。

次第に石室遺存古墳を探索するようになって来た。場所を調べるため、先達のブログを見て、目からウロコ。書籍にも載っていないような、マニアックな古墳が一杯あった。ただ詳細な行き方まで掲載してあるブログは限られる。それを参考に探索する。大体、山林の中。獣道すらなく、藪で覆われ、こんな処にあるのだろうか・・?と思いつつ、見つけた時の感激。

最初は、暗くて狭い開口部から入室することが怖い。でも入室した後は、(大袈裟に言うと)達成感で満たされる。
考古学者ではないので、石室を見て、何が分かるわけでもないが、達成感は味わえる。様々な趣味の動機は、こうした達成感なのだろう。
そして、自分もこの達成感を誰かに伝え、共感して欲しいと思うようになった。

古墳ブログの立ち上げ

自分のブログを立ち上げたのが、2019年5月から。
先達の古墳ブログには敬服し、感謝もする。マニアックな古墳は、こうしたブログが無いと絶対に辿り着けない。

ブログ作成の技術もまだまだ未熟。古墳探索能力もまだまだ未熟。
知識はネットで色々得られるし・・・・・。
そんな自分でもできることは・・・・・。

で、古墳への行き方を、できるだけ図・写真を交え詳述することにした次第です。

右下の、青い所豊中池田市の古墳)から、ブログにアップ開始。

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以下今に至ります。

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