OSAKA-TOM’s diary

古墳散策

新家古墳

新家しんげ古墳は、大阪府富田林市とんだばやしし甲田こうだ4丁目13-18にある円墳。

2023年4月10日(月)訪問。

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古墳西側車道沿いの民家の間から進入し、墳丘西側を回れる。

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木々で覆われており、墳丘はよく見えないが径40m・高さ2.5mの円墳と考えられているらしい。周濠も存在した様で、円筒埴輪や、墳丘中央で鉄刀片が出土したとのこと。埋葬施設は不明だが、古墳時代中期の5世紀中頃築造と考えられる。当古墳は、新家遺跡内にあり、周辺に太郎池遺跡・トユノ浦遺跡・甲田遺跡・甲田南遺跡等が隣接し、旧石器時代から居住者がいたのだろう。また古墳時代~飛鳥時代には、渡来系豪族の「錦織造にしごりのみやつこ」が治めていたと伝わり、被葬者は大和政権から古墳の造営を許された階層の者と思われる。

南望               北東望               遠景東望

【参考】

埋もれた古墳 - 富田林市公式ウェブサイト

 

*富田林は、南河内地域の中でも早くから古墳を造る有力者がいたが、5世紀に入ると古墳が少なくなるため、勢力が弱まったとの見方もある。ただ新家古墳から南東300m程の市営甲田住宅付近には、昭和初めまで5世紀代の円墳=川西古墳があり、鉄製甲冑が見つかっている。また川西古墳に接する錦織遺跡では、平成28年調査で住宅街の下から葺石様の石積みが発見された。市内で葺石をもつ古墳は珍しく、5世紀代の古墳であったと思われるとのこと。

「もずふる」時代の富田林 - 富田林市公式ウェブサイト

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錦織神社

新家古墳の北150m程にある。例年10月には周辺地域の「地車だんじり」が宮入りする。