OSAKA-TOM’s diary

古墳散策

大通寺古墳群

2022.11.16(金)。大通寺古墳群・赤塚古墳。滋賀県大津市滋賀里しがさと
大通寺古墳群
滋賀里2丁目。大通寺から西大津バイパス(湖西道路)を挟んだ北西側周辺。1968年(S43)住宅地開発に伴って調査され、西大津バイパス建設に伴って1990年代にも調査された。5世紀後半〜7世紀前半の群集墳で、40~50基程あったらしい。今は住宅地になっており大半は消滅しているようだったが、桐畑古墳群から穴太野添古墳群に歩いて向かう途中なので、ついでに寄ってみた。

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ネットから得られる大通寺古墳群の資料はあまり無かったが、1978年の「滋賀文化財だより」No11・12を参考に掲載します。

No11

http://www.shiga-bunkazai.jp/download/dayori/011.pdf

No12

http://www.shiga-bunkazai.jp/download/dayori/012.pdf

以下の図は、現在の地図と、「滋賀文化財だより」No12に掲載されていた「滋賀里大通寺古墳群分布図」(一部加工)を比べたもの。

それらしい所が住宅地内に残されている。石室石材らしいものがある以外、案内板等はない。

遠景北東望        近景北望         北西望          南西望 

    *PCなら画像をクリックすると拡大されます(スマホならピンチ拡大して下さい)。

*後で下記の参考ブログがあることを知りました。ここでは「大通寺F1号墳」と紹介されています。

大通寺F1号墳【滋賀県大津市】 - ぺんの古墳探訪記

 

住宅地の西端の更に西側にある山手に登ってみた。位置的には大谷西古墳群辺り?で、真剣に探せば石室等が出てきそうな雰囲気だが・・・・・。

なお、大津周辺の古墳群の分布については、「京都橘大学 文化財調査報告 2012」(醍醐寺清瀧宮拝殿・橿原丸山古墳・鹿谷古墳群大市・茶ノ木山支群)の『第5章近江湖西地域の横穴式石室』に『図16横穴式石室を内部主体とする古墳と花崗岩の分布』があり、古墳群の分布が分かり易い。その一部を切り取ったのが以下の図で、「18」が大通寺古墳群で、「17」が大谷西古墳群です。

醍醐寺清瀧宮拝殿・橿原丸山古墳・鹿谷古墳群大市・茶ノ木山支群 - 全国遺跡報告総覧

 

赤塚古墳

大津市滋賀里3丁目1。墳丘上に倭しどり神社が鎮座する。神社由来に「赤塚古墳は東向きの前方後円墳か径30~40m・高さ2.5~4mの円墳で、5世紀前半と推定」とある。