OSAKA-TOM’s diary

古墳散策

音羽古墳群

音羽古墳群は滋賀県高島市音羽~勝野、6世紀後半~7世紀前半築造の約50基の群集墳。2024年10月21日(月)訪問。

 

Googleマップのピンの位置が違う(「関西電力送配電・・・」の『配』の字の所が正解。10/30修正依頼中)。

音羽古墳群-石穴支群

大炊おおたき神社南側の登山道を道なり行く。害獣除け防護柵可動フェンスを過ぎてすぐ左側に案内がある。

大炊神社方面           南側登山道             防護柵可動フェンス

*画像は、(スマホでも)PC版ならクリック(タップ)すると拡大されます。スマホ版ならピンチ拡大下さい。

*季節や経過年数により周辺の様子や目印が変わることが多いので注意下さい。

案内の左(南)側の河原から飛び石を渡り対岸へ。

飛び石                       見返り

*水量が多く渡れなければ墓地からでも行ける(巻末参照)。

対岸から道なりに。

なお、1984年9月「滋賀文化財だよりNO91」-「音羽古墳群調査顛末記」P1-3図に当時の古墳の構成図がある。

https://www.shiga-bunkazai.jp/wp-content/uploads/site-archives/download-dayori-091.pdf

緑〇が現存すると思われる所 (17の緑■が8・10号墳の移築石室)

古墳公園の手前の遊歩道を挟んで西(右)側に3号墳。

北西望                       北望

*「〇望」=撮影方向は厳密な方角でなく「〇方面」程度の感覚で理解下さい。また勘違いの可能性も・・。

3号墳と2号墳の間に万葉歌碑がある。

万葉歌碑のすぐ南側に2号墳。

道標通りに進む。

厳密には、この一角が「音羽古墳公園」。

昭和56年変電所建造に伴い調査され、石穴支群(16基)の8・10号墳の移築石室16号墳等が現在の音羽古墳公園内にある。向って左が8号墳。

8号墳

7世紀初頭、全長6.5m、両袖式の玄室長3m・幅1.5m。

遠景南望

近景南西望                     北東望

10号墳

8号墳のすぐ右(西)側にある。6世紀末~7世紀初頭、全長8m以上、右片袖式の玄室長4m・幅2m、奥壁側に棺台(1.55m×0.8m、厚さ0.3m)が据えられていた。

8号墳から西望(ピンク〇は16号墳) 

南望(棺台は草叢でよく見えない)           北望

滋賀文化財だより(1983/6)NO75-P1-19に10号墳=棺台の記事がある。

https://www.shiga-bunkazai.jp/wp-content/uploads/site-archives/download-dayori-075.pdf

 

16号墳

6世紀。天井部は復原。

施錠されている。

玄室長3m・幅2m弱・高1.5m程。

移築石室のすぐ南東側に1号墳があるはずだが、倒木が累々で近付けそうにない。

1号墳方面南東望                  7号墳方面南西望

下記のブログに1号墳等掲載されています(かなり周囲の状況が違います)

大和國古墳墓取調室

 

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万葉歌碑に戻ると、歌碑の裏(東)側に広めの林道がある。害獣除けのフェンスに沿って林道が続くので、そこを東方面に下って行く。

下り切る手前、防護柵可動フェンスを越える。

可動フェンス                    チェーンロックはすぐ外せる。

11・12号墳方面(黄色矢印)への分岐  まっすぐ下ると(白矢印)東側の中野墓地に降りる。

11号墳

上記分岐から墓地の西端に沿って、北方面にへ行くと緩斜面に11号墳が見える。

開口部北西望

開口部正面 西望                  玄室  

石室全長約7m、羨道は埋没。両袖式の玄室長3m・幅1.7m・高2m、玄室天井石の手前側が滅失している。石室壁は小型自然石の乱積み。

左側壁(奥から見て)        奥壁                右側壁

全景南望                      開口部反対側から東望(上の明るい所が墓地)

12号墳

11号墳のすぐ北側に墳丘が見える。そこに羨道・天井部が滅失した石室がある。

北望                        墳頂北望(左側壁が見える)     

西望

右片袖式の玄室長約4m・幅2m・高2.5m。小さめの自然石を積んでいる。

右側壁は奥側を残すのみ。

左側壁は殆ど遺存する。

西望(奥壁方面)          北望                北東望

左側壁俯瞰            全体俯瞰              右側壁俯瞰

 

音羽古墳群大炊神社-裏山支群

大炊神社の裏山に2基の横穴式石室があるとのことで探してみた。

*音羽古墳群は50基程らしいから2基どころではないのだろうが・・・。

1基目

神社本殿すぐ裏の斜面にあるらしいが、草叢で覆われ本殿側からは確認できなかった。

大炊神社境内西望         この奥に本殿            本殿 

本殿裏の斜面 南西望       西望                北西望

また裏山側からもアクセスを試みたが、見つけられなかった。

斜面上(裏山の林道)からアクセス  本殿のすぐ裏            窪みがあった(北望)

 

情報では径8m程の円墳。羨道長1.5m・幅0.8m、両袖式の玄室長3m・幅1.5m・高1.5m以上で奥壁以外は小型石材を持ち送っているとのこと(前記ブログ参照下さい)

 

もう1基

大炊神社裏山の山頂辺りにあるとのことで行ってみた。

*上図の赤二重線は害獣除け可動フェンス。

音羽古墳公園に行く際に通った獣防護可動フェンス横から、北西に上がっていく林道がある。

それを防護フェンス沿いに行くと分岐がある。

右(白矢印)に行くと神社北側の集落まで続く。

(山頂方面)に上がっていくと、送電鉄塔が右手(北)側に見える。

道なりに上っていく。

更に山頂に上る道(黄矢印)と、左(南=白矢印)方向に行く分岐がある。

(南=白矢印)方向へ道の方がやや広いが、先には山城の石垣跡の様な所があった。

分岐から真っすぐ上がっていくと右(北)側に溝(雨水流路)があり、まもなく上りっ切った所の右手(北側)すぐに石室があった。

              溝(雨水流路            上り切った所(この先は下り)

北望(林道沿いのすぐ上)                東望

長さ2.5m程・幅・高さは2m程、

左側壁開口部付近         開口部               右側壁開口部付近

 

なお、前記ブログに音羽古墳群-裏山支群の1号墳・2号墳の記事もある。2号墳は全く違う石室が掲載されていたが、(私はこの石室を2号墳と思い込み)他を探さなかった。

では、この石室は何号墳??

*前記ブログに訪問日時の記載はないが、2007年~2009年頃=つまり15年程前の記事と思われる。

*アクセス方法の記載が簡潔な表現のため、私が勘違いしたのだろう・・・。

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音羽古墳公園への別のアクセス方法

東側の中野墓地からも行くことができる。

墓地進入口(南西望)       墓地内の水汲み場を過ぎて(南西望) 暫く行って右(西方面)へ   

墓地中央を通り、墓地西端階段を上がり、左(南)へ。 南端右手に11・12号墳への分岐に上がる階段がある。