陵山古墳はJR和歌山線(=南海高野線)橋本駅北側、橋本高校の手前にある。
2021.11.1(月)訪問、「隅田八幡宮古墳周辺」からの続き。
⑨陵山みささぎやま古墳
橋本市古佐田。遺跡番号18。南海高野線橋本駅(=JR和歌山線橋本駅)から徒歩約10分程。紀ノ川を見下ろす丘陵上、橋本高校隣接の丸山公園内にある。古墳の北西側奥には橋本護国神社がある。なぜか古墳前に檻があり、猿が数頭飼育?されていた。進入口に鉄柵があるが、施錠はされていない。5世紀末~6世紀初頭の3段築成、径46m・高さ6mの円墳で県下最大。県史跡になっている。幅6mの周濠と、その外に幅4m・高さ2mの外堤が巡る。南東方向に横穴式石室が開口するが、玄室はほとんど埋まっており、入室禁止になっている。羨道長5m・幅2m・高さ2mだが、玄室前道が極端に狭く幅0.4mほどしかなく、側壁は割石を持ち送りに(上にいくほど狭く)小口積みし、赤色顔料が塗られていたらしい。墳丘には葺石、周濠両側や墳丘テラス肩に円筒埴輪が配され、蓋や盾の形象埴輪も確認されたとのこと。墳丘・周濠の保存状態は良好だが、羨道含め崩壊の危険があるため、石室内部は完全に埋められている。墳頂は径20m程の平面で、墳頂にも陥没部分がある。
橋本駅前 陵山古墳への道順
*PCなら画像をクリックすると拡大されます(スマホならピンチ拡大して下さい)。
公園入口 猿舎 解説 進入口 進入口見返り
西面 北面 南東面開口部
開口部見下ろし 墳頂西望 陥没部分 明治39年?の碑
橋本駅前の昼食処のご主人は、高校に通っている時よく行ったと、この古墳の存在を知っておられた。ただ、45~50年前の事で、現在の景色とはずいぶん違っただろう。
ご主人談「橋本駅前も、昔はもっと栄えていた」とのこと。因みに、昼食処は、ここ一軒しかなかった。