OSAKA-TOM’s diary

古墳散策

野神古墳

2023年2月16日(木)訪問。奈良県奈良市南京終きょうばて町2丁目818。JR万葉まほろば線(桜井線)京終駅から西南西方向に直線距離で900m弱。桂木団地2棟の南西に隣接する。

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近隣地図                      遠景西望

1876年偶然地元農民が発見したらしい。その後採土され墳形が不詳だが、明治時代の古図から、前方部を南に向けた前方後円墳と考えられる。案内には現状南北22m、東西11m、高さ4m、5世紀末~6世紀初頭築造とある。なお5世紀中頃築造説もある。石棺が北東奥に保存されている。

北望           西望           案内           南望(黄丸が石棺場所)

*画像は、(スマホでも)PC版ならクリック(タップ)すると拡大されます。スマホ版ならピンチ拡大下さい。

主体部は(後円部?の)竪穴式石室で、長さ3.7m・幅1.1m・高さ0.8mと推定されるらしい。東壁のみ遺存し、他の壁や天井はコンクリートで補強されている。天井上部に残された天井石3枚は短辺両端に2個ずつ縄掛突起が付く珍しいもの(県内では室宮山古墳や佐紀陵山古墳=日葉酢媛命陵等数例のみ)。石棺は凝灰岩(阿蘇ピンク石)製の刳抜式家形石棺で縄掛突起が6つ付く。銅鏡2面、玉類、鉄刀3振り、馬具が1876年に出土しているが現在全て行方不明らしい。     

石棺保存場所南望         北望                東面南東望

石棺南望             北望                盗掘孔

石棺中央の盗掘孔から自撮り棒を差し込んで内部が撮影できたが、かなり綺麗に加工されている。  

南奥                         北奥

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京終葛城野神(ご神木) 

奈良市南京終町2。野神古墳から東へ400m、広大な空地内にあるが案内もなく、詳細は不明。小さな祠があり周囲にフェンスが巡らされているので、何かしら保存対象なのだろう?

遠景西望                       近景北望