OSAKA-TOM’s diary

古墳散策

石神古墳群

2022.11.26(土)。小野道風神社北側にある石神いわがみ古墳群は4基の円墳で、全て横穴式石室。滋賀県大津市小野。小野道風神社本殿奥から行くか(途中に道風神社古墳2号墳が左手にある)、神社西側の「歴史の散歩道」を北に行く。

 

鳥居横案内        道風神社本殿       本殿横案内        道風神社古墳2号墳

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石神古墳群方面      道標から見返り      4号墳方面         分布図(赤■が道標)

以下、4号墳→1号墳→2号墳→3号墳と巡った順に掲載します。

4号墳

群中最大の4号墳は径15.3m・高さ4.3mで、6世紀前半築造と推定される。石室は南東に開口し、羨道は長さ2m程・幅約1.3m、玄室は長さ約4m・幅2.7m・高さ約3.3mで両袖式。天井部はドーム状に構築されており、天井石は小さな1石。家形石棺・須恵器・土師器・刀小片・鉄滓が出土したらしい。

4号墳方面

開口部(白いのはA5ファイル)  羨道                        玄門部

(奥から見て)右袖          左袖                奥壁

玄室全景        (奥から見て)右側壁     左側壁           天井部(下が奥壁)

1号墳跡

1号墳は7世紀前半頃の築造。S49年貯水槽設置工事に伴い調査され、須恵器杯身つきみ、杯蓋つきぶた、提瓶ていへい等が出土。

岩上神社西望       石棺北望         俯瞰           発掘当時

2号墳

2号墳も6世紀前半築造と推定される。1号墳跡の南西に隣接する。径10m・高さ3.4m、西側は現道で削られている。石材内部には奥壁の一部が残る。

南西望          墳頂の石材        内部北東望        西側北望

3号墳

3号墳も6世紀前半築造と推定される。径13m・高さ4.2m、私有地でもありアクセスは難しい。石室が完存し、以前は入れたらしいが・・・。羨道は幅約1.6m、玄室は長さ約4.6m・幅約2.6m・高さ約3mmの両袖式の大型石室らしい。

3号墳西望                      2号墳西側南望      案内

 

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小野神社

 

10世紀前葉に編集された『延喜式』(格式=律令の施行細則)の「神名帳」では「小野神社二座明神大」とあり、日吉大社と並ぶ官幣大社だった。現社殿は江戸時代の再建。祭神は5代孝昭天皇皇子の天足彦押人命と、その7世孫の米餅搗大使主命。小野篁たかむらの代(802-852)に、同族が会し氏神を祀ったと「続日本後紀」にある。小野神社本殿北脇に2基の古墳があるらしい。墳丘状の隆起はあるがよく分からない。

小野神社                                   拝殿

小野神社本殿       本殿北側                      小野篁神社

天皇神社

天皇神社の境内に、天皇神社古墳群として高さ1m強の円墳が3基程あるらしい。墳丘状の隆起はあるがよく分からない。

天皇神社本殿                    社殿周辺